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飼育書レビュー
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Practical Care and Maintenance of the Redfoot Tortoise Geochelone Carbonaria in Captivity
Mike Pingleton著
2001年出版



非常にコンパクトなアカアシガメの飼育書。

カラー写真が4ページほどしかないとはいえ、
広告掲載ページを入れても全部で36ページほど。
週末にサクサクっと読んでレビューでもするかなと気楽な
気持ちで取りかかったらドツボに(;´ρ`)

洋書では既にインドホシガメの飼育書にも目を通していたので、
土地鑑は非常に乏しいとはいえ単語にも多少の自信はあったのだけれど
見事に打ち砕かれたwww
日本で聞いたこともないような西洋野菜の名前とか知らんがな(´・ω・`)
&前に読んだ飼育書で引いた専門用語なんてのもあらかた忘れてたしorz
いや~単語力の壁は未だに侮れないものがあるな(汗
(あ、公平さを期すと著者は大学の機関に勤めているだけあって、教養人らしく
あえて聞きなれない単語をチョイスしてくるようなところはあるけれど文章自体は
平易です。いわゆる悪文ではないと思います。)

また本書の全訳はアカアシさんが鋭意取り組んでいらっしゃる最中なので、
より正しくすべてを知りたいという方はそちらの作業終了をお待ちください<(_ _)>



私は横着してサマリー&コメントをば(^ω^;)


基本的には一般(初級者)向けのアカアシガメ飼育書といったところ。
リクガメ一般を対象とした飼育書でも触れられているような包括的な飼育情報の提供がメイン。
ただしちょっと初心者には難解とも思える記述も多く、これだけコンパクトな本なので
思いっきり初級者向けに舵を切るかそれとも中級・上級者向けにするか
はっきりさせた方がよかったように思う。

出版が2001年ということもあってか、2004年発行のクリーパー25号の特集と比較しても
若干異なる記述が散見される。例えばクリーパーではキアシとアカアシの交雑種が
事故的に見られることがあるという記述があるが、本書の中では交雑種は飼育下に
おいても見られないとされている(キアシとアカアシでは基本的に住むエリアが異なるし
求愛行動も違うので、もともと交雑種ができる可能性が少ないのは確かだと思われ
これはやや細かい指摘かもしれないが、交雑種ができる可能性があるかどうかは
両種の飼育者にとっては重要な情報であろう)。また産地による個体群の相違も
クリーパーでは大きく北部タイプ、ボリビアタイプ、アルゼンチンタイプに分けられているが、
本書ではコロンビアおよびパナマタイプ、アマゾン流域タイプ、アルゼンチンおよび
パラグアイタイプの3分類であり、わずかだが相違がみられる。
(ただしクリーパーにおいてもタイプ分けは今後の研究が待たれるとされているので、
必ずしもクリーパーの方が正しいということを主張しているわけではない、為念)
また最大甲長もクリーパーではパリ自然史博物館にある甲長51.2cmのはく製を最大
としているが(現在ではこれが一般的)本書では43cmとなっている。


さてその他、個人的に目を引いた点をつらつらと書き連ねてみる。

・成体の平均甲長は約30cm、オスは9kg以上に達する(メスはそれよりもやや小さく軽い)。
56年生きた個体が最長記録であるが、30~40年程度生きているものは決して珍しくはない。
性成熟に至るまでには8~12年程度かかる。
・幼体のうちは枯れ葉などに隠れて生活をし、その姿を目にすることはほとんどない。
・アカアシは賢く飼い主をすぐに認識するようになり、飼い主について歩き回ることもある。
色を識別するし嗅覚も発達している。頭や顎をなでてやると喜ぶことも。また屋内で飼育
できなくなるほどには大きくはならない。
・飼育環境の設定については昼29~33℃、夜間も21℃以下にはしない。湿度は60~80%。
・温浴については週に1、2回。カメを清潔に保つのが目的。水温はケージ内の温度と同じくらい。
10~15分程度行い、汚れがひどい場合は布やブラシで軽くこする。
・屋内飼育や幼体の場合、公園に連れて行く、リビングに放す等、運動をさせてあげる必要がある。
幼体であれば数センチの深さの水に泳がせてやるのもよい(要監視)。
・骨格や甲羅を健全に形成するためのカルシウムとリンの比率(Ca/P)は2:1が目安。
この比率が比較的優れている植物としてはカラード(callard)、カラシナ、パパイヤ、
タンポポの葉、 ケール、イチジク等。バナナはCa/Pでは理想的とは言えないが、
嗜好性が強いのでサプリメントなどを混ぜて与える場合は利用可。
・アカアシに与える良質なたんぱく源としては、乾燥ドッグフード、リクガメフード、
ピンクマウス、サヤマメ(string beans)、ライマメ(lima beans)等がある。
ただし与えすぎに注意。量的には飼育者が一般的に想像するよりずっと少ない量で良い。
・著者は成体には2日間続けて給餌を行い、その後2日間は給餌をしないというサイクルを
取っている。 (成体に関しては毎日給餌を行う必要はないとまで言いきっている!)
・求愛行動に関してはオス同士が噛みついたりかなり攻撃的な行動を起こすことがある。


上記のものはあくまでも個人的な興味関心に沿って書きだしたものであり、
始めに述べたように本書自体は包括的な手引書となっており、環境設定、
産卵や孵化あるいは健康チェックなどにも多くのスペースが割かれている。
(それらの点についても細かく目を通してみたいという方は原書にあたるか、
アカアシさんの全訳が完了するのをお待ちいただければ幸いである)

本書の著者は餌の与え方ひとつをとってみても、必要最低限の給餌と栄養の補給を
目指しているのがわかる。誤解のないように言い添えておけば同時にバラエティー
豊かなメニューというのも強調しており、別にケチっているという意味ではない
(当たり前かw)。日本でも週に1度は給餌をしない日を作った方が良いなどという話は
良く聞くけれども、2日間給餌その後2日間給餌をしないというのはずいぶん思い切った
飼育の仕方だと思うのが正直なところである。

上に取り上げなかったもので他に目についたことは、アカアシは雑食性が強いので
パパイヤなどの果物を餌に混ぜる記述が多かったのと(でも日本だとパパイヤを恒常的に
与えるのは難しいかも(・ω・`))、温度勾配についてその重要性がたびたび指摘
されていることだろうか。またアカアシは体が重く溺れやすいので水入れは浅いものを
用意すべきなどというのもある。


実は著者は今年の2月に『The Redfoot Manual: A Beginner's Guide To The Redfoot Tortoise』
という新著を発表しており、いまさら本書を薦めていいものか多少の迷いがあるのも事実。
(この新著についてはすでに注文済みだけれど、到着に多少時間がかかるので着き次第
目を通し、またレビューをしてみたいと思う)
あえて言えば本書は日本のアマゾンでも入手可能なため、すぐにアカアシ専門の飼育書が
欲しいという方は注文しても損はないかもしれないといったところか
(なんと消極的な!…でも新著が出ちゃったから仕方ないし、著者もできれば新著の方を
読んで欲しいに違いないw)。



本書の著者については

著者HP
http://www.pingleton.com/

World Chelonian Trustの理事または役員(Trustee)をしてるみたいです。
このHPは日本語に訳されているページも多いので目にされたことがある方も多いのでは
ないでしょうか。カメの保護活動をやってる団体みたいですね。
ここに著者の簡単なプロフィールもあります。
http://www.chelonia.org/MikeP.htm

http://www.ncsa.illinois.edu/AboutUs/People/contact.php?id=628
本職はイリノイ大学のthe National Center for Supercomputing Applicationsでの
プロジェクトマネージャーということらしいけど、中で何をやってるのかは
よくわからんかった(苦笑


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アカアシガメ | 11:30:22 | トラックバック(0) | コメント(6)

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